これまでの自分を振り返ってみると、暖かくなってくると何故か財布の紐がゆるくなってきてしまいます。暖かくなって、気が緩むから?3月、4月は出費が多く、お金を使うことになれて、無駄遣まで増えてしまってるのかなぁ?
そこで、気を引き締めるために選んだ書籍は『Psychology of Money』。この本は今の自分にとって、グサグサ刺さる言葉が多かったですね。本書に例として取り合えがれているストーリーも面白く、サクサク読めました。お金を貯めることや使うことへの本質に迫った本で、裕福になるため、そして裕福であり続けるための学べるとても良い本だったので、今回紹介したいと思います。
目次
なぜ、お金が欲しいのか?
皆さんはお金が欲しいですか?裕福な暮らしを送りたいですか?私は正直に言って、裕福になりたいです。なぜなら、お金は自分が幸福な人生を送るためのツールの一つだと考えているからです。本書でもお金がもたらす最大の価値は『自由』だと言っています。また、心理学者のアンガス・キャンベルは人間に幸福感をもたらす信頼性が高い要因は『人生を自分でコントロールしている』という感覚があることと述べています。『好きな時に、好きな人と、好きなことができる』生活を送るために、自分の時間をコントロールするためにお金を使うことが幸福につながると本書は述べています。
他にも、私は健康でなければ、幸福になるための行動ができないと考えていますし、良好な人間関係が人生の幸福につながるというハーバード大学の研究もあります。健康や良好な人間関係の構築にもある程度のお金が必要になると考えています。なので、私は裕福になりたいと思っています。皆さんはどうですか?
裕福になるためのマインドセット
本書では富に関するマインドセットが書かれています。私は便宜上『裕福になるためのマインドセット』と『裕福であり続けるためのマインドセット』に分けて、一部を紹介したいと思います。まぁ、全て繋がっているんですが。
歪んだ承認欲求に気をつけろ
自分の幸福のためにお金がほしいということは充分わかっているんです。でも、余計なものにお金を使ってしまう。高級な車に乗って、人からすごいって言われると気持ちよくないですか?高級な腕時計をつけて、人から羨ましがられたくないですか?みんなからすごいって言われると承認欲求が満たされて、気持ちいいですよね〜でも、違うんです。
本書で紹介されている『高級車に乗る人のパラドックス』というストーリーを紹介すると、高級車に見とれいている人は、高級車に乗っている人には目もくれていない。高級車に見とれている人は「自分があの車に乗っていていたら、みんなにかっこいいと思われるだろうな」と思っていると言っています。私達が本当に欲しいものは、他人からの尊敬と賞賛である。高価なものを手に入れると、それが得られると思っているが、高価なものを手に入れても、決して人から尊敬されたりはしないと断じています。
確かに、上記のような承認欲求は、結局他人軸で生きることになり、自分の人生を他人にコントロールされることにつながると思います。良いお金の使い方として、同じモノを買うにしても、それが趣味であって、自分が満足し、幸福感に包まれるなら良いと思います。また、以前に紹介した『193の心理研究でわかったお金に支配されない13の真実』や『幸せをお金で買う5つの授業』にも書かれているように、美味しい料理や旅行といった『体験』にお金を使うことは幸せにつながると言われています。
お金を使うときには、自分の幸福に繋がっているか、他人軸になっていないか?よく考えて使う必要がありますね
ちなみに、本書では直接『歪んだ承認欲求』という言葉は出てこないのですが、私は一言で表現するとこういうことかなと思っています。私は承認欲求そのものは悪いものじゃないと思っていまして、正しく使うと頑張る活力になると思っています。ただ、歪んでしまうと変な方向に行くのかなって思っています。
貯金は大事
本書では収入ーエゴ=貯蓄だと喝破しています。つまり、一定の生活レベルが満たされた時、それ以上になにか欲しくなるのは見栄や他人との比較だと言っています。いや〜手厳しいですね・・・努力をして結果を手に入れても、それに合わせて、お金を使っていたら、いつまで立ってもお金は貯まらない。『足るを知る』ってのは大事ですね。
富を築くには収入や投資リターンはほとんど関係なく、貯蓄率が大きく影響するそうです。投資のリターンは自分でコントロールできないが、貯蓄率は自分でコントロールできる。また、将来的に確実にお金はたまります。
複利の魔法を使え
本書では投資の最重要アドバイスは『黙ってじっと待て』です。ウォーレンバフェットの資産の殆どは60代半ばに作られたものだそうです。小さな変化が大きな結果を生みます。このあたりの例が色々と記載されていてとても面白かったです。特に氷河期になる理由ってのは面白かったですね〜。かのアインシュタインも『複利は人類による最大の発明だ。知っている人は複利出稼ぎ、知らない人は利息を払う』と言ったそうです。複利の力を使って、長期で資産を増やすのが大事ですよね。
裕福であり続けるためのマインドセット
裕福さを保つ方法は一つ、倹約と心配性の組み合わせだと言っています。倹約は『足るを知る』ですね。本書には大きな資産を築いたのに、もっともっととお金を追いかけた結果、犯罪にまで手を出して、破綻したストーリーも紹介されており、面白く読めました。
投資で絶対に避けたいのは市場からの退場
そのために、心配性が役に立ちます。お金で成功するために必要なのは『成長』でも『頭脳』でも『洞察力』でもなく、長期間、息絶えることなく、退場させられることもなく、諦めずに頑張れるかどうかという『サバイバル力』が大事。これは、確かにそうですね。資産を売らざるを得ない状況になって、売っちゃうともう複利の力は使えないですしね。
サバイバル力をつけるには
『ある程度の現金を用意する』例えば、年1%利回りの現金と年10%利回りがあったとすると、現金を保有しているおかげで下げ相場で株を売らなくて済むなら、現金には年1%以上の価値がある。あらゆる計画でもっとも重要なことは計画通りに進まない可能性を踏まえて計画すること。つまり、リスクや運は予想がつかないので、何かあった時用のお金を用意しておくことが大切ということか。何買った時用のお金はその人のリスク許容度によるよなぁ。自分は3ヶ月分の生活費を用意することを目標にしています。
『”夜安心して眠れること”を優先してお金の管理をすべし』。お金について判断する時、数学的な計算だけに囚われてはいけない。自分が納得する『合理的思考』を尊重すべきだと言っています。数字だけを追って、お金を運用すると、気持ちがゆらぎやすく、維持しづらいということかな。
『うまくいかないことがあっても問題ないと考える。半分は間違っていても、資産は増やせる』資産運用は少数の事象が結果の大部分を占める。たしかに、S&P500も上位数社の成績だけでほぼすべてが決まっていると聞いたことがあります。だから、失敗しても慌てる必要がないよってことかな。
まとめ
本書を読んで刺さったところは高級車のパラドックスの話は刺さりましたね〜。見栄とかですごいって言われたい気持ちでものを買ってしまう時は正直ありました。気をつけねば。あとは、市場に居続けることが大事だというところも刺さりました。そのために現金が大事。これまでの自分を振り返っても、資産を売らざるを得ない時もありましたし、買いたい時に資産を買えないこともありました。ある程度の現金も大事ですね。
他にも、著者の実際の資産運用の方法も書かれており、裕福になるためのマインドセットを学ぶのにとても参考になりました。ちなみに私は何かあった時用の貯金と投資は同時にやっています。貯金だけだと、面白くなくて資産運用をやめてしまいそうだからです。また、いつもGW〜夏休みくらいにお金を使う傾向があるので、この時期はお金の本とかを読んで気持ちを引き締めています。
皆さんはいかがだったでしょうか?少しでも参考になったなら嬉しいです。それではまた〜