書籍紹介

裕福になるためには裕福な人から学ぼう〜シリコンバレー最重要思想家 ナヴァル・ラヴィカント〜

シリコンバレーの最重要思想家 ナヴァル・ラヴィカント
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みなさんこんにちは!LifeHack関連で面白い本を読んだので、紹介したいと思います。その本は『シリコンバレー最重要思想家 ナヴァル・ラヴィカント』です。この本はお金や仕事に対する向き合い方の本かなぁと思って読み始めたのですが、そんな浅い内容ではありませんでした。もっと深く壮大なテーマについて書かれており、一言でいうと『幸福になるための方法や考え方』について書かれいる本でした。ナヴァル・ラヴィカントさんが考える幸福とは『幸福=健康+富+良い人間関係』といったシンプルな関係性で成り立っていると言っています。この本では、健康できるためにはどうすればいいか?富とは何なのか?それを得るにはどうすればいいのか?良い人間関係を構築するには?といったテーマについての彼の考え方が書かれています。とてもわかり易く、簡潔にまとめられているため、大変参考になりました。私もこれを実践して幸福に近づいていきたいと思います。

ナヴァル・ラヴィカントって何者?

ナヴァル・ラヴィカントさんは連続起業家、投資家、著者、そして哲学者として広く認識される人だそうです。シリコンバレーと世界中のスタートアップ文化を象徴する存在であり、2000年のITバブル崩壊直前にエピニオンズを創業。2010年にはエンジェルリストを創業しています。エンジェルリストとはエンジェル投資家とスタートアップ起業家を結びつけるオンラインプラットフォームです。また、スタートアップの仕事を探している求職者と、新しい人材を求めているスタートアップを結びつけるジョブボード機能も提供するなど、起業を多方面から強力にサポートするサイトだそうです。さらに、彼はエンジェル投資家としても知られており、初期段階のUber、Twitter等を始め数百社に投資を行っているそうです。

彼はインドからのアメリカに来た移民であり、一人親家庭で育ったそうで、当時はとても貧しかったそうです。彼の初めての仕事は15歳のとき、違法なケータリング会社で軽トラックの荷台に乗ってインド料理を配達したり、新聞配達や食堂の皿洗いもやっていたそうです。当時は相当苦労していたようですね。

そんな彼が転機としてあげているのは、スタイヴェサント高校に合格したことだと言っています。スタイヴェサント高校とはニューヨーク市マンハッタンにある公立の専門高校で、全米で最も評価が高い高校の一つと広く認識されています。特に科学、数学、技術教育の分野で高く評価されており、その優れた教育環境と厳格な入学選考により、全米で最も優秀な学生を引き寄せているとのこと。その後、ダートマス大学では経済学とコンピューターサイエンスを学んだそうです。苦労しながらも、努力されたのがよくわかりますね。

幸福=健康+富+良い人間関係

幸福は学べるスキルだと気づくことから全ては始まります。幸福になることに本気で集中して取り組めば、世界は生きやすくなると彼は言います。そしてこの『幸福=健康+富+良い人間関係』という式は、この本の最後に書かれているのですが、彼が最も発信したかったことがとても簡潔に表されていると私は感じました。私もこの3つを大切にすることで、幸福に近づきたいなと思っています。

富=収入+資産x投資収益率

彼はカネではなく、地位でもなく、富を求めよと言っています。彼によると

  • 富とは寝ている間も稼いでくれる資産
  • カネとは、時間と富を人に与えるための手段
  • 地位とは社会階層内での立ち位置

だそうです。大抵の人は、富を得るためには、努力が大切だと思うと思いますが、努力と富はほとんど関係ないと言います。努力は大切だし、おろそかにはできないけれど、努力は正しい方向に向けなければ富に結びつかない。努力の99%は無駄になる。でも、無駄にならない1%を見つけたら、それに全身全霊を傾けようと言っています。

カネとは、あくまで手段であると彼は言っています。お金は自由を買えるという意味では素晴らしいが、カネは必然的に自由を束縛する。自由を大切にすれば、それほどお金がほしいとは思わなくなる。これはお金を稼ぐことが目的化してしまうと、お金を稼ぐことに縛られ、やりたくないことをやったり、やりたいことをやれなくなってしまうという意味ではないかと思います。必要以上にお金を稼ぐより、自由を一番大切にしなさいということかなと。自由とは

  • やりたいことをやる自由
  • やりたくないことをやらない自由
  • 自分の感情からの自由
  • 平安を乱すものからの自由

これらの自由を大切にしないさいと彼は言っています。

収入=説明責任+レバレッジ+特殊知識

説明責任を引き受け、自分の名のもとに事業リスクを取らなくてはならない。社会はその見返りとして、責任、エクイティ、レバレッジを与えてくれる。できる限り、自分の名前で信用を築かなくてはならない。成功すれば功績に、失敗すれば矢面に立たされる。自分の名のものとに失敗するリスクを張れる人が、莫大な力を得ると彼は教えてくれます。確かに、自分の名前で信用を得ようとしなければ、本当の信用を得られないと思います。責任からの逃げ道を用意しているようでは、信用は築けないということでしょうか。

レバレッジなくして富はない。事業にレバレッジをもたらすもの

  • 資本
  • コードとメディア

資本とはカネ。カネを集めるには、説明責任をもって特殊知識を活用し、優れた判断をしめせ。労働力とは、君のために働く人のこと。この2つは許可型のレバレッジになる。資本を得るには誰かに与えて貰う必要があり、労働力を得るには誰かに従って貰う必要がある。つまり許可が必要なレバレッジ。

一方、コードとメディアは非許可型のレバレッジ。例えば、コードを書いてアプリ等を使って稼ぐのに誰の許可も要らない。本やブログの執筆、YouTubeに動画を投稿したり、ポッドキャストを収録も誰の許可も要らない。これらは私達が寝ているときや休暇中も稼いでくれますね

特殊知識とは、訓練では身に着けられない知識のこと。もし私達が訓練できる知識しか持っていなければ、訓練された別の人間に取って代われれる。ただ、特殊知識を見つけるのは簡単なことではありません。私達にしか提供できないことを見つけるまでに10年近くかかるかもしれないと彼は言います。確かに、自分の特殊知識なんてどうやって見つければいいのかわからないですよね。でも彼はこんなヒントをくれます。『特殊知識を見つけるには、何であれ今の流行を追いかけるより、君の純粋な好奇心と情熱を追い求めよ。』今やっていることは自分らしいのか?自分らしさを発揮しているか?自分らしさで、競争から抜け出しなさいと。また、特殊知識をみにつけるプロセスは、私達には遊びのように思えるが、傍目には仕事をしているように見えるそうです。特殊知識は専門性や創造性が非常に高い場合が多い。故に外注や自動化ができず、競争力と独自性がでるそうです。つまり、特殊知識とはある種のオタク知識のようなものかなと思います。例えば、オーディオ好きの人が語るスピーカーの話や鉄道オタクの人が語る車両の知識といったものでしょうか。

これら3つの項目から見えてくるのは、まず自分が本当に『好き』だと思えることや『得意』と思えることを見つけ、それをコードやメディアに載せて世に出しなさいということかなと思いました。確かに、現代で稼いでいる人を見ると、このような方法が有効であると思いますね。

そして、経済的自由を手に入れる方法として、時間を切り売りしてはいけない。経済的自由を手に入れるには、事業の一部を所有せよと言っています。所有権を持たないと、インプットとアウトプットが密接に連動してしまいます。時間を切り売りしていると、わたしたちが投入した時間や労力に比例した報酬しか得られません。給料制で働く人の殆どは、時間を売ってその対価として報酬を得ています。それが、弁護士や医者といった職業でさえもです。事業の所有権を持たなければ、寝ている間は稼げません。休暇中も引退後も稼げません

私達は時間ではなく頭で稼ぐことを考える必要があります。彼は、自分に強気な金額の時給を設定し、それを押し通しなさい。自力で解決しても時給以下の金額しか節約できないような問題は放っておきなさい。時給以下でできる仕事は外注しなさいと言っています。ちなみに、彼はまだ稼いでいないときから、時給を5000ドルに設定していたそうです。すごいですね。彼は自分の価値を自分以上に高く評価してくれる人はいない。だから、自分にも他人にもバカバカしいほど高いと感じられる金額にしよう。そうでなかったら、まだ上げ足りないとも言っています。私はどれくらいからいきましょうかね。ナヴァルさんと同じ50万円に設定しましょうか。ちょっとドキドキしていしまいますね。1時間50万以下の問題は全て外注することになりますからね。これくらいの価値を生み出すことを考えなくては。

私は経済的自由を手に入れて、自分の時間を取り戻したいですね。そのためには、これらを頭に入れて頑張って行きたいと思います。

良い人間関係

あなたを形成しているものは、最もよく接する5人の平均であるという説はご存知でしょうか?人はいつも一緒にいる5人の影響をとても受けるそうです。5人という数字に科学的根拠があるかどうかはわかりませんが、社会ネットワークと行動の関連性については多くの科学的研究が存在しますので、私は本当だと思っています。また、普段の習慣もとても大事です。自分の生活を見直して、軽率な悪い習慣を良い習慣に変えていく必要があります。突き詰めれば、わたしたちの習慣と私達がいつも一緒にいる5人の人達が、私という人間を作っています。なので、たまたま隣り合わせた人や一緒に働いている人を適当に選んではいけません。とても幸福で楽観的な人はみんな正しい5人を選んでいるそうです。なんだか、友人を選んでいる気もしなくはないですが、とても大切なことなので、私も実践していこうと思います。まずは会社以外のコミュニティを見つけるところかは始めて行きたいと思います。

健康=運動+食事+睡眠

健康というのは食事、睡眠、運動が大きな影響を与えます。ここでは、あまり詳しく触れませんが、食事は自然食品、間欠的断食、植物性食品が大切で、運動は高強度インターバルトレーニング、スポーツ、休息が大事。睡眠はアラームなし、8〜9時間、概日リズムが大事だと言っています。このあたりは他の文献でもだいたい同じようなことを言っているので、やはり真実なのかなと思っています。

まとめ

いかがだったでしょうか?私はかなり共感できる部分が多かったですし、進むべき方向が見えた気がしました。みなさんはどのような感想をもたれたでしょうか?私はたまたま健康についての項目には取り組み始めていたので、このまま継続していこうと思います。富の形成はまだまだできていませんので、この本を参考に始めていきたいなと思います。良い人間関係については、会社以外のコミュニティを探すところから始めていきたいと思います。やるべき方向性が見えるというのはいいですね。やる気が俄然湧いてきました!!今回の記事が少しでも皆さんのお役に立ったなら嬉しいです。