皆さんこんにちは!今回は保湿剤の徹底レビューをしていきたいと思います。
- 元化粧品技術者がどのような視点で製品を選んでいるのか?
- 肌質ごとの保湿剤の選び方
- 保湿成分の解説
- 私が今使っている保湿剤の良いところと悪いところ
について触れていきますので、保湿剤選びに悩んでいる方は見ていってくださいね。
目次
肌について
皮膚は人間が持つ最大の臓器で、日々私達の体を紫外線や細菌などから守ってくれています。それだけに、日々のダメージも大きく、きちんとケアして上げる必要があります。
また、見た目と年収には相関が在るという研究もあるそうです。ここでいう見た目とは、肌の綺麗さが基準だそうで、肌をきれいに保つと年収アップにもつながるかもしれませんね!
肌をきれいに保つには、食事・睡眠・運動が大切なのは言うまでもありませんが、ここではスキンケアの話に絞って話したいと思います。
スキンケアで大切なのは、以下の4つになります。
- 保湿
- 日焼け止め
- 肌のターンオーバーの促進
- 洗顔
今回は保湿剤について記事にしていきたいと思います。
保湿剤の役割
まずは保湿剤の役割から紹介していきましょう。保湿剤の役割については私がよく参考にしている鈴木祐さん『不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる』にとてもわかり易くまとめられていましたので、紹介したいと思います。この本によると、保湿剤には3つの役割があるといいます。
- 給水:上皮細胞に水分を補給して、肌にみずみずしさを与える機能。
- 密閉:肌を完全に覆って、水分の蒸発を遅らせる機能。
- 軟化:硬くなった肌を柔らかくして乾燥を改善し、皮膚のバリア機能を高める機能
私は『軟化』のイメージが分かりにくかったのですが、要は油分を皮膚に与えるイメージだと捉えています。当然、それぞれの役割に適した成分があるのですが、『不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる』に詳しく載っているので、興味の在る方は参考にしていただければと思います。
肌質によって保湿剤を変える
自分の肌質によって、保湿剤を変えることが重要になります。ここでも、『不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる』が参考になりますので、紹介したいと思います。以下、本文からの引用になります。(強調は私があとから追加しています)
ドライスキンの場合
ドライスキンの人は、皮膚のひび割れ、赤い湿疹、古い皮の剥離などに悩まされがち。生まれつき皮脂が少ないタイプなので、ドライスキンの人は「軟化」機能を重視してください。たとえば、セラミドや植物オイルには割れた肌をスムーズにする働きがあります。まずは軟化系の成分で肌をスムーズにしておき、その上から密閉系でふさぐといいでしょう。ちなみに、ドライスキンは加齢によっても進むため、歳を取るほど軟化と密閉の機能が大事になっていきます。
脂性肌の場合
脂性の人はもともと皮脂が多く、保湿剤を使うと肌のテカりが悪化しがちです。テクスチャーが重い密閉系の成分を使うとニキビや吹き出物の原因になるため、さらっと使える給水系の成分を選びましょう(ヘパリン類似物質やヒアルロン酸、またはローズヒップやグレープシードのようにリノール酸が豊富なオイルなど)。また、ドライスキンと脂性が混ざった混合肌の人は、ドライなエリアにのみ軟化と密閉系の成分を使ってください。
敏感肌の場合
敏感肌とは、角質のバリア機能が弱くなったせいで刺激物が内側に入りやすくなった状態のこと。気温や湿度の変化で肌に異変が出たり、スキンケア系の商品でかゆみが起きるような人は敏感肌の可能性が大です。この場合は肌バリアの保護を優先すべきなので、セラミドやニコチン酸アミドといった低刺激の成分を使いましょう。もちろん、できるだけ香料や保存料がふくまれていない商品を選んでください
脱水肌の場合
脱水肌は皮膚の水分が少ないせいでシワが濃くなったり、どこか疲れた印象になった肌を意味します。ドライスキンのように皮脂不足で肌が乾くのではなく、シンプルに皮膚から水分が失われてしまった常態なので、脂性肌の人にも起こる可能性があります。肌が脱水しやすい人は「給水」機能を持った成分を積極的に取り入れてください。給水機能を持った成分を最初に使い、その上から密閉系の成分でふたをするのがいいでしょう。
F.A.B ウルトラリペアクリーム
では、私が今使っている保湿剤のレビューをしていきたいと思います。
ファーストエイドビューティー(F.A.B)
FIRST AID BEAUTYは敏感肌のためのスキンケア製品が豊富にそろっていることで有名です。
創設者のLilli Gordon(リリー・ゴードン)は、自身も含め敏感肌に合うスキンケアがなかったことがきっかけでブランドを立ち上げたそうです。
肌の課題に対応し、敏感肌であっても肌の可能性を最大限に引き出すことができるようサポートする日々の必需品を提供するという理念のもと、商品を開発しているそうです。
ウルトラリペアクリーム
ユーカリやオートミールが配合されたユニークな植物ベースの高保湿クリームです。乾燥によって引き起こされた、肌のかゆみや刺激を軽減し、肌表面を健やかに整えます。
ブルーライト、環境汚染物質、紫外線などの肌ダメージから肌を守り、肌表面のうるおいを長時間守ります。(セラミド配合)パラベン、着色料、化学物質を使用しない処方ですので、敏感肌の方に最適です。
保湿成分
保湿成分が数種類入っていますので、代表的な成分を解説していきたいと思います。
コロイダルオートミール:その保湿効果、抗酸化作用、肌の鎮静化効果が期待できることから、乾燥肌や敏感肌、皮膚の炎症(アトピー性皮膚炎や蕁麻疹など)の治療によく用いられています。2003年にはFDA(アメリカ食品医薬局)がコロイドオートミールを天然由来の皮膚保護成分として正式に認定したそうです。『軟化』に分類される成分なのかなと思っています。
- 保湿効果:コロイダルオートミールは、肌の水分を保ち、肌を柔らかく滑らかにするための自然な保湿成分です。
- 肌の鎮静化:コロイダルオートミールには抗酸化成分と抗炎症成分が含まれており、これらは肌の赤み、炎症、かゆみを緩和するのに役立ちます。特にアトピー性皮膚炎や蕁麻疹などの炎症性皮膚疾患に対して効果が期待できます。
- 皮膚のバリア機能の強化:コロイダルオートミールは皮膚のバリア機能を強化し、外部の刺激から肌を保護します。
- 清潔効果:コロイダルオートミールは肌の表面をやさしく清潔にし、余分な皮脂や汚れを除去します。
セラミド3:皮膚保湿剤として一般的に使用される化粧品成分の1つです。セラミドは、私たちの肌の上層部、すなわち角質層に自然に存在する脂質(油分)の一種で、セラミド3はその人工的に製造された形です。こちらも『軟化』に分類されると思います
- 保湿:セラミド3は肌に水分を与え、その水分を保つ助けをします。これは乾燥した環境や肌が乾燥しやすい状況(例えば、冷房や暖房の効いた部屋にいるとき)でも肌を健康に保つのに役立ちます。
- 肌のバリア機能の強化:セラミドは肌の表面に存在し、肌を保護するバリアとして働きます。このバリアは外部の刺激(紫外線、汚染物質など)や水分の損失から肌を守ります。セラミド3はこのバリア機能を補強します。
- 肌の柔軟性の改善:セラミドは肌の柔軟性を保つのに重要な役割を果たします。そのため、セラミド3を含む製品は肌をより滑らかで柔らかくすることが期待できます。
シアバター:アフリカのシアツリーの実から採取された天然の脂肪で、その保湿効果と栄養成分の豊富さから広くスキンケア製品に利用されています。こちらは『密閉』に分るされる成分かなと思います。
- 保湿効果:シアバターはその構造が皮膚の天然脂質に似ているため、肌によく吸収され、深部まで水分を供給します。また、皮膚の表面に微細なバリアを作り、水分が蒸発するのを防ぎます。
- 鎮静効果:シアバターには抗炎症性の成分が含まれているため、刺激された肌を鎮静させる効果があります
- 抗酸化効果:ビタミンEやAなどの抗酸化成分が豊富に含まれていて、これらは肌細胞を自由基のダメージから守ります。
- 肌の弾力性向上:シアバターに含まれる天然の脂肪酸は、肌の弾力性と柔軟性を保つのに役立ちます。
その他にもグリセリン(給水)やスクワラン(軟化)等も配合されています。
使用感レビュー
使用感のレビューをしたいと思います。ちなみに前提として、私の肌質はドライスキンになります。
・クリームの伸び
クリームの伸びはそこそこかな。良くもなく、悪くもなくと言ったところ。
・クリームの固さ
クリームの固さは柔らかめ。ホイップクリームみたいな感じです。これが好きかどうかは人によると思います。私は好きですね。
・保湿感
保湿感はかなりいいですね!。特に口の周りが乾燥しているのですが、染み込む感じがしてとても良いです。
・べたつき
ベタつきは殆ど感じません。私はドライスキンなのですが、ベタつくような重い感触は嫌いなのですが、この商品は保湿感がありますが、使用後はさっぱりしておりかなり良い感触だと思いました。
・コストパフォーマンス
あえて、この製品の難点を挙げるとすると、ちょっとお高いことかなぁ。この対策としては、『Lookfantastic』のサイトでは、よく割引クーポンを配っているので、これを利用するのがお得です。たまに50%OFFもやっているので、これを狙って買うとコスパがよくなるのでお勧めです。下にリンクを貼っておきますので、興味の在る方はぜひ利用してみてください。
クリームの伸び | 悪い ■■■□□ 良い |
クリームの固さ | 柔らかい ■■□□□ 硬い |
保湿感 | ない ■■■■□ ある |
ベタつき感 | ある ■■■■□ ない |
コストパフォーマンス | 悪い ■■□□□ 良い |
まとめ
私の場合はドライスキンなので、ドライスキンに有用と思える製品を選んでいます。また、ドライスキンの人が使用した感想を書いていますので、その前提で読んでいただければありがたいです。
大切なのは自分の肌質に合わせた保湿剤を選ぶことです。自分にあった保湿剤を選ぶステップとして
- 自分がどの肌質かを理解する
- 『不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる』などを参考に自分に必要な成分を選ぶ
- 目的の成分が配合されている製品を探す。できれば、複数の製品を選ぶ
- 目的の成分が入っている製品を選んだら、複数の製品を実際に試してみる
- 使ってみて一番気持ちいいものを選ぶ
- 3〜6ヶ月くらい使ってみる
- 3〜6ヶ月ほど使ったら、その製品を使うのをやめて、2番めに気持ちよかったものを使ってみる
- やめてみたことで、1番良かったものの良さを感じたら、その商品が自分にあった商品である可能性が高い
ポイントは気に入った製品を使うのを一度やめてみてどう思うか?です。やめてみることで、その製品の良さを改めて感じたら、その製品は自分にあうものである可能性が高いです。私はこのやり方で製品を選んでいます。注意点としては、年齢とともに肌質も変わり、何年かに一度使う製品を見直す必要があるのでご注意を。
今回の記事が少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。