以前使っていたPCモニターが寿命で壊れてしまったので、モニター探しの旅に出ていました。色々と検討した結果、EIZOさんのCS2740を導入しました。導入にあたって色々と調べたことのまとめと実際に使ってみてどうだったのか?良いところ、残念だったところを紹介します。
モニター導入にあたって
求めたスペック
- ・27インチ以上
- ・ppiのなるべく高いモニター
- ・カラーマネジメントできるモニター
- ・いろんな色域に切り替えられると嬉しい
まずは大きさなのですが、当初は複数の画面を立ち上げて作業することが多いので、作業領域が広いウルトラワイドモニターがいいなと思い、調べ始めたのですが、調べていくとウルトラワイドモニターは曲面になっていて、水平が分かりにくいという弱点があることがわかってきました。
私は写真が趣味でPC上で現像等をやるんですが、水平が分かりにくいとつらいので、曲面のウルトラワイドモニターは厳しいかなと思いました。まぁ、写真を撮るときに水平がばっちり出せる人や曲面のウルトラワイドモニターでも問題なく合わせられる人にとっては問題にならないんでしょうが・・・そもそも素人の趣味なので後で写真を整えられないと辛いなぁと思い、泣く泣く候補から外しました。心は40インチの5K2Kウルトラワイドモニターにしようと思っていましたが・・・ぐぬぬ・・・曲面じゃない40インチくらいのウルトラワイドモニター5K2Kっていうのはないのだろうか?また、写真のために、カラーマネジメントと色域切り替えがついてるモニターも必須でした。
ちなみにカラーマネジメントとは、ディスプレイやプリンターなどの機器の間で、入力から出力までできる限り同じ色を再現できるように調整・管理すること。機器ごとにキャリブレーションを行い、プロファイルを作成することで、より正確な色再現が可能になります。色域はAdobe RGBに対応しているものを選びました。で、私がモニター導入にあたって調べたことを以下にまとめます
各社モニタースペック
メーカー | Dell | LG | EIZO | BenQ | |||
型番 | UP2720Q | 27EP950-B | 27UP850-W | 27MD5K-B | CG2700X | CS2740 | PD2720U |
パネルタイプ | 液晶IPS | 有機EL | 液晶IPS | 液晶IPS 5K | 液晶IPS | 液晶IPS | 液晶IPS |
Adobe RGB | 100% | 99% | ? | ? | 99% | 99% | 99% |
DCI-P3 | 98% | 99% | 95% | 99% | 98% | ? | 96% |
輝度 | 250cd/m2 | 500cd/m2 | 400cd/m2 | 500cd/m2 | 500cd/m2 | 350cd/m2 | 350cd/m2 |
コントラスト | 1300:1 | 1000000:1 | 1200:1 | 1100:1 | 1450:1 | 1000:1 | 1000:1 |
HDR | ✗ | ○ | ○ | ✗ | ○ | ✗ | ○ |
ハードウエアキャリブレーション | ○ | ○ | ○ | ✗ | ○ | ○ | ✗ |
重量 | 5.55kg | 4.8kg | 5.9kg | 8.5kg | 6.8kg | 6.7kg | 5.7kg |
価格 | \185,488 | \388,000 | ¥59,800 | \159,270 | \363,000 | \181,000 | \127,780 |
備考 | Macに最適化 | Mac対応 |
調べて見ると機能的にはLGの27E950-Bが圧倒的だったんですが、いかんせん価格が・・・40万円はとても出せませんでした。で、DellのUP2720Qもかなりいいなと思って使用感とか調べようとしたんですが、私の検索が甘いのかレビュー記事や動画があんまりない。かなりと言うか、相当悩んだんですが、EIZOさんのCS2740に購入を決めました。
CS2740
詳細はHPで確認していただければと思いますが、CS2740のスペックを以下に示します。
種類 | IPS(アンチグレア) |
バックライト | 広域LED |
サイズ | 26.9型 (68.4 cm) |
推奨解像度 | 3840 x 2160 (アスペクト比16:9) |
表示領域 (横 x 縦) | 596.2 x 335.3 mm |
画素ピッチ | 0.155 x 0.155 mm |
画素密度 | 164 ppi |
表示色 | 約10.7億色: 10-bit対応 (約278兆色中 / 16-bit LUT) |
視野角 (水平 / 垂直, 標準値) | 178° / 178° |
輝度 (標準値) | 350 cd/m2 |
コントラスト比 (標準値) | 1000:1 |
応答速度 (標準値) | 10 ms (中間階調域) |
色域 (標準値) | Adobe RGBカバー率99% |
入力端子 | USB Type-C (DisplayPort Alt Mode, HDCP 1.3), DisplayPort (HDCP 1.3), HDMI (Deep Color, HDCP 2.2 / 1.4) |
デジタル走査周波数 (水平 / 垂直) | USB Type-C, DisplayPort: 25 – 137 kHz / 23 – 61 Hz HDMI: 15 – 135 kHz / 23 – 61 Hz |
コンピュータ接続 (アップストリーム) | USB 3.1 Gen 1: Type-C (DisplayPort Alt Mode, Power Delivery最大60 W給電), USB 3.1 Gen 1: Type-B |
USBハブ (ダウンストリーム) | USB 3.1 Gen 1: Type-A x 2 USB 2.0: Type-A x 2 |
スピーカー | なし |
スタンド付外観寸法 | 638 x 404.1 – 559.1 x 265 mm |
モニター部外観寸法 | 638 x 378.2 x 75 mm |
質量(スタンド付) | 約10.3 kg |
質量(モニター部) | 約6.7 kg |
取付穴ピッチ (VESA規格) | 100 x 100 mm |
さて、半年ほど使用してみた感想を書いていきたいと思います。まとめると以下のような感じ。
【良いところ】
- ・別PCをつないだときのマウスやキーボードの切り替えが楽になった
- ・164ppiできれい
- ・映画・アニメをみても意外ともたつかない
- ・PCが充電できる
- ・複数の色域に対応している
私は仕事柄、2台のPCを切り替えて使用することが多いのですが、以前使っていたモニターだとUSBハブ機能がなく、PCを切り替えるたびにマウスやキーボードの接続も切り替える必要があり、とても面倒だったのですが、このモニターに変えてからはモニターにUSBハブ機能があるので、USBハブ機能があるのでマウス、キーボードのUSBレシーバーを差しておけば、モニターの入力を切り替えると同時にマウス・キーボードの接続も切り替わるのでとても便利になりました。これは本当に良かったです。まぁ、前のモニターが古すぎただけだと思いますが・・ついでに、USB Type-CでつなぐとPCの充電もできて便利ですね
あと、応答速度は10msということで、動画の視聴にちょっと不安があったのですが、結論から言うとほとんど気にならなかったです。スポーツ観戦として、サッカーも見てましたが、私は気にならなかったですね。さすがに、ゲームは厳しかもしれませんが。
色域もAdobe RGBやs−RGB等にも対応しておりgood!画像もきれいでかなり気に入りました!!
【残念だったところ】
- ・モニターが重い
- ・ベゼルが太い
- ・分厚い
- ・USBがちと古い
イマイチだと思ったところを挙げるとデザインですかねー。ベゼルが太いので、見た目が野暮ったく見えてしまう。また、私は手元の照明としてBENQの「ScreenBar Halo 」を使用しているのですが、ギリギリ設置できました。全く考えてなかったから、ちょっと焦りましたね。あと贅沢というとUSB3.1 Gen2がついてるともっと良かったかなぁ。この辺はカラーマネジメントモニターだと厳しいのかなぁ
最後に、色々と書いてきましたが、写真や動画やネット・書類仕事とか色々やる人にはとてもバランスが取れたモデルなんじゃないでしょうか。そういった人にはオススメです。個人的にはカラーマネージメント40インチウルトラワイド5K2Kで湾曲なしのものって出ないかなぁ。あまりニーズはないのかなぁ。