肌タイプで選ぶ|40代男性のためのナイアシンアミド配合保湿剤3選
「ナイアシンアミドが良いと聞いて調べたら、女性向けランキングばかりで40代男性に何を買えばいいか分からない」——そんな経験はありませんか。男性は皮脂量が多く、髭剃りで肌バリアも揺らぎやすいぶん、乾燥肌・敏感肌・脂性肌のどこに当てはまるかで正解の処方が大きく変わります。それなのに、肌タイプ別にメンズ向けで比較した記事はほとんど見当たらないのが現状です。
そこで本記事では、元化粧品原料開発技術者の筆者が、ナイアシンアミド配合保湿剤の代表3本(LUCIDO/La Roche-Posay/CeraVe PM)をそれぞれ7日間ずつ実際に顔で使い比べ、★7項目評価+使用日誌で正直にレポートしました。
読み終わる頃には、自分の肌タイプに合った1本(乾燥肌LUCIDO 1,650円/敏感肌La Roche-Posay 4,400〜5,280円/脂性肌CeraVe PM 2,800〜3,500円)がはっきりして、迷わず今夜から使い始められる状態になります。3か月続ければ、ナイアシンアミドが朝も夜も使える「通年ベース」として日々のスキンケアに無理なく組み込まれ、40代の肌の土台づくりが進みます(個人差があります)。成分の作用機序を先に押さえたい方はナイアシンアミドガイドからどうぞ。
目次
まず結論|あなたの肌タイプから選ぶ1本

- 乾燥肌・混合肌|まずはここから:LUCIDO 薬用トータルケアクリーム(1,650円・★30/35)
- 敏感肌|髭剃り後でもしみない:La Roche-Posay トレリアン センシティブ リッチ(4,400〜5,280円・★26/35)
- 脂性肌|軽量処方×濃度根拠:CeraVe PM フェイシャル保湿ローション(2,800〜3,500円・★28/35)
「総合1位のLUCIDOで良い?」と思いますよね。脂性肌にはCeraVe PMが理にかない、髭剃り後にヒリつく敏感肌はLa Roche-Posay一択。総合点ではなく肌タイプで決めるのが本記事の主張です。自身の肌質がわからない方は肌タイプ判定チャートからどうぞ。
なぜ40代男性こそナイアシンアミド配合保湿剤が必要か
「40代で今さら遅い?」と感じるかもしれません。実は逆で、40代こそ始める意味が大きい年代。男性肌の弱点とナイアシンアミドの守備範囲が噛み合います。
男性肌が抱える「三重苦」

- 皮脂量が女性より多く、加齢を重ねても減りにくい(マンダム研究)
- 抗酸化力が女性より弱く、微弱炎症の指標も高い(資生堂プレスリリース 2020年12月)
- 40代以降は経表皮水分蒸散量(肌から水分が蒸発する量/TEWL)が増え、水分量・弾力性も低下する(日本香粧品学会誌 2021)
ナイアシンアミドは三重苦すべてに対応する稀有な成分

- 皮脂分泌のコントロールをサポート:2%でも皮脂排泄率が有意に低下(Draelos 2006)
- 真皮コラーゲン産生に働きかけ、シワを目立ちにくくする:4%・8週で64%にシワ改善(Kawada 2008、近畿大)
- メラニンの転送を抑え、新しいシミの予防につながる:5%で有意な色素沈着改善(Hakozaki 2002)
- セラミド合成を促進してバリアを底上げする:培養細胞で4.1〜5.5倍(Tanno 2000、鐘紡)
ナイアシンアミドは2017〜2018年にシワ改善有効成分として承認され、以前から美白有効成分としても承認済み。シワ改善と美白の両方を医薬部外品の有効成分として認められた成分はごく稀で、通年ベース成分として価値が高いです。「シワ改善はレチノール、美白はビタミンC?」と感じるかもしれません。役割は重なりますが、ナイアシンアミドは刺激が穏やかで朝も夜も通年使えるベースという位置づけです。詳細はナイアシンアミド完全ガイドで。
製品選びの3つの軸|失敗しない見極めポイント

軸1:ナイアシンアミドの黄金濃度は4〜5%
結論:効果と肌への負担の少なさのスイートスポットは4〜5%です。Hakozaki 2002(Br J Dermatol、日本人女性120名RCT)では5%で有意な色素沈着改善が確認され、Kawada 2008(近畿大)では4%・8週で64%にシワ改善が報告されています。10%超は効果が頭打ちで、刺激リスクだけが上がるという整理が一般的です。本記事の3製品ではCeraVe PMだけが推定約4%で黄金濃度にフィットします。LUCIDOとLa Roche-Posayは濃度非開示ですが、各分類の基準内で有効作用が期待できる配合量と考えられます。
軸2:保湿の3機能がそろった処方を選ぶ
結論:湿潤剤(水分補給)・閉塞剤(蒸発防止)・エモリエント(肌質改善)の3機能がそろった処方が王道です。本記事3製品はいずれも3機能の枠組みを満たしており、違いは各社が「どんな補完成分で個性を出しているか」にあります。LUCIDOはCoQ10、La Roche-Posayは独自のプレバイオティクス温泉水、CeraVe PMはセラミド3種というそれぞれの差別化です。セラミドとヒアルロン酸はバリア構成・水分保持の両面で重要な基本成分で、肌タイプ別にどう組み合わせるかの考え方は第8回 保湿の基礎ガイドと第9回 肌タイプ別おすすめ保湿剤で詳述しています。「医薬部外品のほうが効く?」と誤解されがちですが、医薬部外品は効能表記が認められているだけで、化粧品にも同等濃度の成分は入り得ます。詳しい比較は次章のスペック表で。
軸3:継続できる価格と入手性
結論:1日単価で続けられるかが最後の決め手です。LUCIDOは約23〜33円/g、La Roche-Posayは約110〜132円/mL、CeraVe PMは約31〜39円/mLです。配送は国内2製品が即日〜数日、CeraVe PMの楽天並行輸入は6〜10日かかります。ストック切れを避け、生活スタイルに合うものを選んでください。
3製品スペック比較表|30秒で全体像をつかむ
| 項目 | LUCIDO | La Roche-Posay | CeraVe PM |
|---|---|---|---|
| 容量 | 50g | 40mL | 89mL |
| 価格 | 1,127〜1,650円 | 4,400〜5,280円 | 2,800〜3,500円 (楽天並行輸入) |
| 1g/1mL 単価 | 約23〜33円/g | 約110〜132円/mL | 約31〜39円/mL |
| 分類 | 医薬部外品 | 化粧品 | 化粧品(米国OTC) |
| ナイアシンアミド | 有効成分 (濃度非開示) | 整肌成分 (全成分13番目) | 推定約4% (全成分4番目) |
| 主要補完成分 | CoQ10/HA/シア脂/スクワラン | グリセリン/シア脂/プレバイオティクス温泉水 | セラミド3種/HA/コレステロール |
| 容器 | コンパクトジャー | チューブ | プッシュ式ポンプ |
| 主要販売先 | 全国DS・楽天・Amazon | 公式・楽天・ロフト・薬局 | 楽天市場の並行輸入業者のみ |
1行要約:安心とコスパならLUCIDO/低刺激の最高品質ならLa Roche-Posay/脂性肌・夏場のさっぱり保湿ならCeraVe PMです。なおCeraVe PMは2026年5月時点でiHerbとAmazon.co.jpの取扱がなく、楽天並行輸入が唯一の主導線になります(後述)。
乾燥肌向け|LUCIDO 薬用トータルケアクリーム

1,650円・ドラッグストアで今日買える・医薬部外品でシワ改善&シミ予防が認められた1本です。マンダム製の国産医薬部外品で、有効成分はナイアシンアミドとグリチルリチン酸ジカリウムの2種。乾燥肌・混合肌の40代男性がナイアシンアミドを試す第一候補になります。
処方の特徴
補完成分はCoQ10、ヒアルロン酸Na、シア脂、スクワランで構成され、頬の水分量低下にCoQ10とヒアルロン酸が同時にアプローチします。無香料・無着色・防腐剤フリーで、50gのコンパクトジャー型容器を採用。医薬部外品としてシワ改善とシミ予防が承認されており、グリチルリチン酸ジカリウムによるカミソリ負け・肌荒れ予防もあわせて期待できます。
★7項目評価(7日間使用の実測値)
| 項目 | 評価 | 一言コメント |
|---|---|---|
| テクスチャー・使用感 | ★★★★☆ | クリームは軽めで伸びが良い |
| ベタつき・仕上がり | ★★★★☆ | ベタつきはほぼなく、若干のしっとり感 |
| 保湿持続力 | ★★★★☆ | 翌朝にちょうど切れる感じで、一晩は持続 |
| 刺激の少なさ | ★★★★★ | 髭剃り後でもヒリつきなし |
| 香り | ★★★★★ | ほぼ無香、男性でも使いやすい |
| コスパ | ★★★★☆ | 50gで1,650円、1日約23〜33円/g |
| 続けやすさ | ★★★★☆ | 乾燥肌に合い、全国DSで補充できる安心感 |
| 総合 | ★30/35 | 乾燥肌・混合肌に最適、コスパも良好 |
7日間使用日誌から見えたこと
1日目はクリームが軽くて伸びがよく、ラ・ロッシュ・ポゼよりもしっとり感を感じました。3日目は髭剃り後に塗ってもヒリつかず、午後のTゾーンも軽くテカる程度で済みました。1週間〜2週間と使い続けても保湿感は安定して持続し、翌朝の肌にもベタつきは残りません(個人差があります)。気になった点はジャー容器の衛生面で、清潔な指で取るかスパチュラを使う運用が無難です。CoQ10は水分保持を助ける補完成分で、主役はあくまでナイアシンアミドという位置づけです。
こんな人におすすめ/合わない
- おすすめ:乾燥肌・混合肌 / ナイアシンアミド初心者 / コスパ重視 / 髭剃り後すぐ塗りたい
- 合わない:ベタつきが極端に苦手な脂性肌 / ジャー容器の衛生面が気になる / 高級感を求める
「医薬部外品は本当に効く?」効能表記が認められただけで即効性は保証されません。最低3か月の継続が前提です。レチノール併用はレチノールガイドへ。
敏感肌向け|La Roche-Posay トレリアン センシティブ リッチ

4,400〜5,280円・皮膚科医&眼科医テスト済み・48時間水分保持を訴求する1本です。フランス・ロレアル傘下の最高レベル保湿ラインで、敏感肌や乳児にも対応する処方設計。髭剃り後にヒリつく敏感肌の40代男性にとって、決定版と呼べる1本になります。
処方の特徴
ナイアシンアミドは整肌成分として全成分13番目で、高濃度ではないものの敏感肌向け処方の中で穏やかに肌を整える役割を担います。主軸はグリセリン・シア脂・スクワランと独自のプレバイオティクス温泉水で、うるおい成分を7%以上配合した設計です。公式臨床テスト(敏感肌女性54名、4週間)では痒み・つっぱり・乾燥の緩和が報告されており、48時間水分保持を公式訴求しています。無香料・アルコールフリー・パラベンフリーで、チューブ型容器のため衛生的に使えます。
★7項目評価(7日間使用の実測値)
| 項目 | 評価 | 一言コメント |
|---|---|---|
| テクスチャー・使用感 | ★★★☆☆ | クリームは硬め、伸びは若干重め |
| ベタつき・仕上がり | ★★★★☆ | ベタつきはほぼなく、膜感もなく仕上がり良好 |
| 保湿持続力 | ★★★★★ | 翌朝までしっとり感が続き、肌の感触はもっちり |
| 刺激の少なさ | ★★★★★ | 髭剃り後でもピリつきゼロ(3製品中最低刺激) |
| 香り | ★★★★☆ | ほぼ無香、若干オイリーな匂いを感じる程度 |
| コスパ | ★★☆☆☆ | 40mLで4,400〜5,280円、1mL約110〜132円 |
| 続けやすさ | ★★★☆☆ | 製品自体は続けやすいが、コスパが継続のハードル |
| 総合 | ★26/35 | 刺激の少なさと保湿持続力で本企画No.1の質感 |
7日間使用日誌から見えたこと
2日目はクリームが固めで伸びは若干重く感じましたが、髭剃り後に塗布してもピリつきはゼロでした。5日目以降も翌朝のしっとり感は安定し、肌の感触はもっちりと整います。使い切り時点で振り返ると、量が少なめで消費は早いものの、ベタつきはほとんど残らず仕上がりは良好でした。価格を許容できる乾燥肌・敏感肌の方にこそ薦めたい1本です(個人差があります)。
こんな人におすすめ/合わない
- おすすめ:敏感肌 / 髭剃り後にヒリつくタイプ / 保湿持続を重視 / 価格を許容できる人
- 合わない:脂性肌(ベタつき強め)/ コスパ重視 / 即配送が欲しい人
「全成分13番目は濃度が低い?」敏感肌向け処方は高濃度より刺激ゼロが優先で、本品は刺激の少なさと潤いで勝負。コスパは悪いですが、敏感肌にお悩みの人は一度試してみてはいかがでしょうか?刺激の少なさと保湿感は抜群でした。化粧品扱いのため表現は「保湿」「うるおい」「48時間水分保持」に留めます。朝のビタミンC併用はビタミンC美容液ガイドへ。
脂性肌向け|CeraVe PM フェイシャル保湿ローション

2,800〜3,500円・ナイアシンアミド推定約4%・軽量処方(鉱物油・植物油フリー)×ノンコメドジェニック(毛穴を詰まらせにくい設計)。米国L’Oréal傘下のCeraVeブランド。皮脂量の多い40代男性が「ベタつかせず保湿したい」場合の事実上の一択です。
入手経路の重要な注意
iHerbは2026年5月時点で販売終了、Amazon.co.jpも在庫切れ・再入荷予定なし。現状は楽天市場の並行輸入業者(GREEN BASKET、kireinacosme等)が唯一の主導線。製造ロットや真贋に注意、配送6〜10日。過去レビュー記事のiHerbリンクは現在使えません。
処方の特徴と「推定約4%」の意味
全成分の第4番目にナイアシンアミド。incidecoder解析で約2.7〜4.1%、ベトナム流通版パッケージは4%表記で、Hakozaki 2002やKawada 2008の黄金濃度4〜5%とほぼ一致すると推定(米国流通版に公式記載がないため「推定」)。補完成分はセラミド3種(NP/AP/EOP)・ヒアルロン酸・コレステロール、特許のMVE Technologyでセラミドが時間差放出される設計です。
公式の「Oil-Free」表記は米FDAに規制定義がない業界慣例の表現で「鉱物油・植物油など従来型オイルを主成分にしない」意味。本品にはカプリリル/カプリン酸トリグリセリド(ヤシ由来の中鎖脂肪酸/軽い油分)やジメチコン(シリコーン)など軽質エモリエント(肌をやわらかくする成分)は配合。油脂ゼロではなく「重い油分を主成分にしないため脂性肌でも詰まりにくい設計」が正確です。
「市場で稀少」という位置づけ(独自市場調査)
ナイアシンアミド配合保湿剤は市場の大半が乾燥肌向け(重い油分多め)。筆者の独自調査では「軽量処方(鉱物油・植物油フリー)×ノンコメドジェニック×ナイアシンアミド配合」の3条件を同時に満たす製品はCeraVe PM以外にほぼ見当たりません。脂性肌の40代男性は実質一択で、並行輸入のリスクと天秤にかけても選ぶ価値があります。
★7項目評価(7日間使用の実測値)
| 項目 | 評価 | 一言コメント |
|---|---|---|
| テクスチャー・使用感 | ★★★★☆ | 乳液とクリームの中間で、伸びがよくすぐなじむ |
| ベタつき・仕上がり | ★★★★☆ | さっぱり仕上がりでTゾーンも快適 |
| 保湿持続力 | ★★★☆☆ | 午前から乾燥感が出ることもあり、乾燥肌の人には物足りない |
| 刺激の少なさ | ★★★★★ | 髭剃り後でも全く感じない |
| 香り | ★★★★★ | ほぼ無香 |
| コスパ | ★★★☆☆ | 89mLで2,800〜3,500円、1mL約31〜39円 |
| 続けやすさ | ★★★★☆ | プッシュ式で使いやすいが、並行輸入のため配送に6〜10日 |
| 総合 | ★28/35 | 脂性肌・夏場のさっぱり保湿に最適 |
7日間使用日誌から見えたこと
1日目はポンプから出すと驚くほど軽く、伸ばすとすぐ消える感触。3日目は夜のみ使用で翌朝のテカリが目に見えて減り、7日目には頬が乾燥せずTゾーンのマット感が継続しました(個人差あり)。なおセラミドは肌バリアの主要構成脂質で、第9回 肌タイプ別おすすめ保湿剤でも脂性肌向け選択肢として本品を取り上げているとおり肌タイプを問わず有用な基本成分です。CeraVe PMが脂性肌に適するのは「セラミド配合」だからではなく、それを軽量処方(鉱物油・植物油フリー)とナイアシンアミド推定約4%に組み合わせているためで、皮脂を抑えつつバリアを底上げできるバランスが脂性肌の運用にはまる設計です。
こんな人におすすめ/合わない
- おすすめ:脂性肌・混合肌のTゾーン / ベタつきが嫌でケアをサボりがち / 濃度の数値根拠を重視
- 合わない:乾燥肌で通年しっとり感を求める方 / 即配送が欲しい方 / 並行輸入に抵抗がある方
「並行輸入は怪しいのでは?」と気になる方もいるはずです。正規流通外のため国内メーカー保証は限定的になり、心配な場合はLa Roche-Posayを代替候補にしてください。化粧品扱い・並行輸入のため、本記事内の表現は「保湿」「肌のうるおい」「ノンコメドジェニック」に留めています。朝のビタミンC戦略との組み立ては朝C・夜A併用ガイドを参照してください。
★7項目スコア比較表|3製品まとめ
| 項目 | LUCIDO | La Roche-Posay | CeraVe PM |
|---|---|---|---|
| テクスチャー・使用感 | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ |
| ベタつき・仕上がり | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
| 保湿持続力 | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ |
| 刺激の少なさ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
| 香り | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ |
| コスパ | ★★★★ | ★★ | ★★★ |
| 続けやすさ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ |
| 総合点 | 30/35 | 26/35 | 28/35 |
「LUCIDOが総合1位なのに脂性肌はなぜCeraVe?」と感じるかもしれません。総合点は参考にとどめ、肌タイプで決めるのが本記事の結論です。脂性肌や夏場には軽量処方とナイアシンアミド推定約4%の組み合わせを持つCeraVe PMが合理的で、刺激ゼロを最優先するなら保湿持続力に優れたLa Roche-Posayが正解になります。
あなたはどれを選ぶ?肌タイプ判定チャート

本章は購入の最終判断に直結する「自分の肌タイプを30秒で見極める」ための簡易フローです。より詳しい4軸16タイプの診断は第4回 肌タイプ診断チャートに、肌タイプ別の保湿剤選びの全体像は第9回 肌タイプ別おすすめ保湿剤に詳述しています。本記事はそのうち「ナイアシンアミド配合保湿剤」に絞った実践編という位置づけです。
30秒セルフ診断フロー
- Q1:髭剃り後にヒリつく・赤くなる?
→ YES:敏感肌タイプ → La Roche-Posay
→ NO:Q2へ - Q2:洗顔後20分放置でTゾーン(額・鼻)がベタつく?
→ YES+頬がつっぱる:混合肌(Tゾーン重視ならCeraVe PM、Uゾーン重視ならLUCIDO)
→ YES+頬もしっとり:脂性肌 → CeraVe PM
→ NO+頬カサカサ:乾燥肌 → LUCIDO
皮膚科で推奨されるセルフ判定法
より正確に判定したい方は次の方法で。洗顔後20分放置(夏20分・冬10分)し、あぶらとり紙を額・鼻・頬に押し当てます。全体にオイル付着→脂性/部分のみ→混合/オイルなく頬がつっぱり→乾燥と判断できます。
40代男性肌の傾向
30代ピークの皮脂は40〜50代で徐々に乾燥側へ移行します(マンダム研究)。40代以降は混合肌(Tゾーン脂性/Uゾーン乾燥)が増加し、髭剃りでバリアが低下し敏感肌も併発しやすい。「乾燥だと思ったら混合肌だった」が頻発するので、一度フローを通してみてください。混合肌なら朝CeraVe・夜LUCIDOの使い分けも有効。
男性が使うときの2つの注意点
注意点1|朝C・夜A・通年Nとして組み立てる
ナイアシンアミドは朝も夜も使える通年ベース成分で、ビタミンC(朝)・レチノール(夜)と相性◎。当サイトの「朝C・夜A」戦略を「朝C・夜A・通年N」へアップデート可能。レチノール併用時はバリア強化作用で刺激を緩和し、立ち上がり期の挫折リスクを下げます。
誤解を1つ。「ナイアシンで顔が真っ赤になる」話は経口ナイアシン(ニコチン酸)の血管拡張作用で、GPR109A受容体を介した顔面紅潮(フラッシング/赤くなる反応)。化粧品のナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)はアミド型で受容体への作用が異なり、塗布でも経口でもフラッシングを起こしません(Skin Therapy Letter等)。サプリ研究と化粧品塗布が混同された誤解です。朝CはビタミンC美容液ガイド、夜Aはレチノールガイド、組み立ては朝C・夜A併用ガイドへ。
注意点2|髭剃り後のタイミング
髭剃り後は角質層が一時的に剥がれTEWLが上がり、刺激物が侵入しやすい状態。直後は高濃度ビタミンCやレチノールを避け、ナイアシンアミド配合保湿剤を最初に塗るのが合理的。LUCIDOは「カミソリ負け防止」が含まれ理にかなっています。La Roche-Posay・CeraVe PMも髭剃り後で問題ない感触でした。
よくある質問(FAQ)
Q1:ナイアシンアミドとビタミンCは併用していい?
併用OK。「混ざると効果が消える」説は古い研究の誤解で、現代処方では問題視されません。朝C+夜N、同時使用も可。詳細はナイアシンアミドガイドへ。
Q2:化粧水なしでこれ1本で足りる?
足ります。当サイトは化粧水非推奨、3製品とも単独運用可能な処方です。
Q3:CeraVe PMは並行輸入で大丈夫?
楽天市場のレビューが多い業者を選ぶことが前提。配送6〜10日、真贋に注意。心配な方はLUCIDOまたはLa Roche-Posayで代替を。
Q4:合わなかったらどうする?
まず肌タイプ判定をやり直してください。季節で肌タイプが変わる方もいるので、朝/夜で2本を使い分ける手も。3か月続けても変化がない、刺激が続く場合は皮膚科に相談を。
まとめ|迷ったら自分の肌タイプから始めよう

- 乾燥肌・混合肌:LUCIDO 薬用トータルケアクリーム(1,650円・★30/35)
- 敏感肌:La Roche-Posay トレリアン センシティブ リッチ(4,400〜5,280円・★26/35)
- 脂性肌:CeraVe PM フェイシャル保湿ローション(2,800〜3,500円・★28/35)
迷う必要はなく、まず1本、3か月続けてから次を考えるのが王道。本記事はナイアシンアミド完全ガイドの実践編で、レチノール・ビタミンC美容液3製品比較と並ぶシリーズ3部作の完結記事です。
- 基礎ハブ:40代男性のためのナイアシンアミドガイド
- 保湿の基礎:第8回 保湿の基礎ガイド / 第9回 肌タイプ別おすすめ保湿剤
- 肌タイプ診断:第4回 肌タイプ診断チャート
- 姉妹記事:レチノール3製品比較 / ビタミンC美容液3製品比較
- 最上位ハブ:40代の顔の老化を理解する
判定に迷ったら肌タイプ判定チャートに戻ってフローを通してみてください。今日決めて明日から3か月、肌の変化を観察するのが一番の近道です(効果には個人差があります)。
参考文献
- Hakozaki T, et al. “The effect of niacinamide on reducing cutaneous pigmentation and suppression of melanosome transfer.” Br J Dermatol, 2002.
- Bissett DL, Oblong JE, Berge CA. “Niacinamide: A B vitamin that improves aging facial skin appearance.” Dermatol Surg, 2005.
- Kawada A, et al. “Evaluation of anti-wrinkle effects of a novel cosmetic containing niacinamide.” J Dermatol, 2008.
- Tanno O, et al. “Nicotinamide increases biosynthesis of ceramides as well as other stratum corneum lipids to improve the epidermal permeability barrier.” Br J Dermatol, 2000.
- Draelos ZD, Matsubara A, Smiles K. “The effect of 2% niacinamide on facial sebum production.” J Cosmet Laser Ther, 2006.
- Boo YC. “Mechanistic Basis and Clinical Evidence for the Applications of Nicotinamide (Niacinamide) to Control Skin Aging and Pigmentation.” Antioxidants, 2021.
- 男性肌の特徴, 日本香粧品学会誌, 2021.
- 資生堂プレスリリース「男性は女性よりも肌のストレス耐性が低いことを発見」, 2020年12月.
- Skin Therapy Letter “Nicotinamide: An Update and Review of Safety & Differences from Niacin.”
- LUCIDO 薬用トータルケアクリーム 公式(マンダム)
- La Roche-Posay Toleriane Sensitive Riche 公式
- CeraVe MVE Technology 公式

