ミドル男性の正解|40代・50代のための日焼け止め完全ガイド【選び方・成分・正しい使い方】【第11回】
ミドル男性で日焼け止めを毎日使用している人は少数派ではないでしょうか?
私も以前は日焼け止めを使用するのは夏の海や山に行ったときくらいで、数年前まで、毎日日焼け止めを塗ることはやっていませんでした。
でも、これが大間違い
見た目が老化してしまう最大の敵は「紫外線」です。
そこで、前回の記事ではアンチエイジングにとって最重要である毎日UVケアが必要な6つの理由について紹介しました。まだ見てないよ〜って人は見ていただければより理解が深まります。
「毎日UVケアが必要なのは分かったよ。でも、ドラッグストアに行っても日焼け止めがいっぱいあってどれを選んだらいいか分からないよ」
「日焼け止めってただ塗るだけでいいの?どうやって使うの?」
といった人向けに日焼け止めを購入する際の基準や日焼け止めの正しい使い方について調べたことを共有していきたいと思います。
先に結論を言っちゃうと
- 肌タイプに合わせて「紫外線吸収剤タイプ」か「紫外線散乱剤タイプ」かを選ぶ
- SPF30以上、PA++以上の広域スペクトル対応商品を選ぶ
- 「ケチらずたっぷり」塗り、「重ね塗り」と「2時間おきの塗り直し」を実践する
- 365日、雨の日でも室内で過ごす日も日焼け止めは必ず塗る
では、詳しく見ていきましょう!
日焼け止めの選び方
日焼け止めを選ぶ際に、まず理解する必要があるのが「何をブロックするか」という指標です。
2つの指標:SPFとPA
SPF(サンプロテクションファクター)
主にUVB(日焼けの紫外線)を防ぐ指標です。UVBは皮膚にダメージを与え、赤く腫れる日焼けを引き起こします。SPFは2~50まであり(50以上は50+と表記)、数値が大きいほどUVBを防ぐ力が強いです。
PA(プロテクショングレードオブUVA)
UVA(老化の紫外線)を防ぐ指標です。UVAは皮膚の深部(真皮)まで到達し、シワやたるみの原因となります。また、UVAは窓ガラスや雲を貫通するため、室内や曇の日でも対策が必要です。
PAはPA+,PA++,PA+++,PA++++の4段階で表記されます。+が多いほどUVAを防ぐ力が強いです。
| 指標 | 対象紫外線 | 強さの表記 |
| SPF | 日焼けの紫外線であるUVBをブロック | 2~50の数値で表記 50以上は50+と表記 数値が大きいほどUVBを防ぐ力が強い |
| PA | 老化の紫外線であるUVAをブロック | PA+ PA++ PA+++ PA++++ +の数が多いほどUVAを防ぐ力が強い |
UVAやUVBについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ご興味のある方は読んでいただけると嬉しいです。
ではSPFやPAはどの程度のものを選べばいいかと言うと、
- 日常生活:SPF30以上、PA++以上
- 屋外での活動:SPF40~50、PA+++以上
海外製品などでPA表記がないものについては「Broad-Spectrum」という表記があるものを選ぶと良いです。

日焼け止め成分の選び方
紫外線を防いでくれる成分には大き分けて2つの種類があります。
紫外線吸収剤
紫外線を吸収して熱エネルギーに変換し放出するタイプです。使い心地がみずみずしく、肌に馴染みやすいメリットがありますが、熱を発生させるために炎症ニキビや敏感肌の人には刺激になる場合があります。
紫外線散乱剤
酸化チタンや酸化亜鉛を主成分とし、紫外線を物理的に反射・散乱させるタイプです。「ノンケミカル」と表示されることが多く、肌への負担が軽く、熱を発生させないために敏感肌に適しています。ただし、白浮きしやすい欠点があります。
| タイプ | 仕組み | メリット | デメリット/注意点 |
| 紫外線吸収剤 | 紫外線を吸収し、熱エネルギーに変換して放出する | テクスチャーが軽く、白浮きしない。肌なじみが良い | 反応時に熱が発生するため、敏感肌や赤みのある肌には刺激になることがある。成分によっては環境負荷が懸念される |
| 紫外線散乱剤 | 酸化チタンや酸化亜鉛が紫外線を物理的に反射・散乱させる | 肌への刺激が少なく、熱を持たないため敏感肌に適している。塗布直後から効果がある | 白浮きしやすい(特に肌の色が濃い人)。テクスチャーが重くなりやすい |

肌タイプに合わせた選び方
脂性肌
油分を含まない「オイルフリー」や「ノンコメドジェニック」の表示があるものを選びます。クリームタイプは毛穴をつまらせるため避け、マットな仕上がりになるジェルやローションタイプ、または液体テクスチャーがおすすめ。油分によるテカリ防ぎつつ、肌を保護できます
おすすめ成分として、酸化亜鉛(抗菌作用がある)、サリチル酸、ナイアシンアミド配合のものを選ぶといいかと思います。
乾燥肌
保湿成分が豊富に含まれ、リッチな使い心地のクリームタイプやバームタイプを選びます。日焼け止め自体が保湿剤の役割を果たすものが理想です。
おすすめ成分としてグリセリン、セラミド、ヒアルロン酸、植物オイル(ホホバなど)。アルコール(エタノール)が高配合されたものは乾燥を招くので避けてください。
敏感肌
紫外線散乱剤配合の日焼け止めがおすすめです。紫外線吸収剤のものは、紫外線を熱に変える際に肌の温度を上げ、炎症(赤み)を悪化させる場合があるので避けたほうが良いでしょう。
おすすめ成分としては酸化亜鉛、酸化チタン。また、ジメチコン(シリコン)が含まれていると、他の成分の刺激から肌を保護する効果があります。白浮きが気になる場合は、酸化亜鉛・酸化チタンが微粒子化されたものを選ぶと白浮きしにくくなります。

効果を最大化する「正しい使い方」
どんなに高性能な日焼け止めを選んでも、使い方が間違っていたら効果は半減します。
使用量
多くの人が、ラベルに記載されたSPF値を達成するのに必要な量の「1/4」程度しか使用していません。
顔全体をカバーするにはティースプーンの1/3〜1/4程度(約1.25ml)をしっかり塗る必要があります。
これ以下の量では、SPF50の製品を使っていても、実際の防御効果は激減してしまいます。

最強のテクニック「重ね塗り」
単に厚塗りするよりも、更に効果を高める方法が「重ね塗り」です。
- まず顔全体に均等に薄く一層目を塗る
- 一層目が乾くのを待つ
- その上から、全く同じ製品をもう一度重ねて塗る
この方法をとることで、1回だけ塗った場合よりも紫外線を防ぐ効果が2倍以上高まる可能性があることが研究で示唆されています。
ネット上では違う製品を塗るという情報もありますが、組み合わせによっては効果が弱くなってしまう場合があるので、私は同じ製品で重ね塗りすることをおすすめします。

タイミングと塗り直し
日焼け止めを塗るタイミングは、日焼け止めが肌に馴染み効果を発揮するまでに約20分かかるため、外出する15~20分前に塗るのが理想的です。
また、汗や皮脂、摩擦によって効果は低下してきます。2時間おき(泳いだり、激しい運動をする場合は90分毎)に塗り直すことが推奨されています。

おすすめ成分と避けるべき成分
成分表を確認する際、以下の情報を参考にしてください。
強くおすすめできる成分
- ビスオクトリゾール
- ドロメトリゾールトリシロキサン
UVA1,UVA2,UVBのすべてを強力にブロックし、安定性(劣化しにくさも)も高いので、おすすめの成分です
- 酸化亜鉛
すべての波長をブロックし、肌荒れを起こしにくいため非常に優秀な成分です
注意が必要な成分
- アボベンゼン
UVA防止効果は高いですが、光を吸収したあとの崩壊スピードが速く、安定性に欠けます
- オキシベンゾン
肌荒れを起こすケースが有り、一部ではホルモンへの影響を懸念する声もあります。通常の使用濃度では安全とされていますが、敏感肌には不向きです。
よくある誤解
日焼け止めに関するよくある誤解をいくつか取り上げてみます
SPFの誤解
「SPF50はSPF25の2倍守ってくれる」というのは誤解です。SPF毎にどれくらいUVBをブロックしてくれるかと言うと
- SPF15:UVBの約93%をブロック
- SPF30:UVBの約97%をブロック
- SPF50:UVBの約98%をブロック
数値が上がるほど効果は高まりますが、30と50の差は僅か1ポイント程度です。日常生活ではSPF30以上のものを選ぶのが良いとされています。
雨や曇りの日、外出しない日は日焼け止めはいらない
雨や曇りの日、外出しない日は日焼け止めはいらないと思っている人もいるかも知れません。
ところが紫外線(特にUVA)の最大80%は雲を通過します。「涼しいから」「眩しくないから」といってサボってはいけません。
また、老化を引き起こすUVAは窓ガラスも透過します。したがって、外出しない日や屋内で過ごす日も必ず日焼け止めは塗りましょう

まとめ
日焼け止めは、単なる「レジャー用品」ではなく、「最強のアンチエイジング美容液」です。
これまでの内容をもう一度まとめると
- 肌タイプに合わせて「紫外線吸収剤タイプ」か「紫外線散乱剤タイプ」かを選ぶ
- SPF30以上、PA++以上の広域スペクトル対応商品を選ぶ
- 「ケチらずたっぷり」塗り、「重ね塗り」と「2時間おきの塗り直し」を実践する
- 365日、雨の日でも室内で過ごす日も日焼け止めは必ず塗る
どんなに高価なエイジングクリームを使っても、日焼け止めを塗っていなければ、その効果は台無しになってしまいます。
今からでも遅くはありません。未来の自分の肌を守るため、今日から正しいUVケアを始めましょう!

