ミドル男性の正解|ミドル世代こそ「毎日UVケア」が必要な6つの理由【第10回】
ミドル男性で毎日日焼け止めを使用している人は、まだ少数派ではないでしょうか。
数年前まで私も日焼け止めを塗るのは夏の海に行ったときくらいで、毎日日焼け止めを使用することはやっていませんでした。
でも、これが大間違い。
見た目が老化してしまう最大の敵は「紫外線」です。夏はもちろん、冬であろうが雨の日であろうが日焼け止めを塗ることは必須なんです。
今回は私がアンチエイジングを考えるうえで、毎日日焼け止めを使用することの大切さについて、以下の6つの観点で皆さんに紹介したいと思います。
- なぜ日焼け止めが必要か?
- 老化現象の80%以上を占める「光老化」
- UVAとUVB:2つの「破壊者」から身を守る
- シミ・色素沈着の悪循環を断つ
- 致命的な疾患「皮膚がん」の予防
- 肌タイプに関係なくUVケアは必要
アンチエイジングを考えるうえで必須の知識ですので、ぜひ最後まで見ていってください!
目次
なぜ日焼け止めが必要か?
ミドル世代の皆さんの中には子ども頃、「日光に当たりなさい」と言われて人もいるのではないでしょうか?確かに一昔前は日光に当たることが推奨されている時代もありました。
その理由は、紫外線を浴びることでビタミンDを表皮細胞に作らせて、骨を丈夫にする目的であったり、ビタミンDには、皮膚細胞の異常増殖を抑制する働きがあることも知られています。
また、太陽の光は体内時計をリセットし、サーカディアンリズムを整えて、良い睡眠に導いてくれます。
しかし、今これらのメリットは見直されています。
現代は栄養状態もよく、ビタミンD生成のメリットは薄く、さらに15分程度太陽に当たるだけで、サーカディアンリズムも整えてくれることが分かってきました。むしろ必要以上に太陽の光に当たることは、デメリットが多くなってきてしまいます。
今日ではスキンケアにおいて、専門家である皮膚科医が口を揃えて「毎日のスキンケアルーティンに欠かせないアイテム」と断言するのが日焼け止めです。
アメリカ皮膚学会の見解でも、保湿と日焼け止めさえ行っていればスキンケアの土台としては十分であると言われるほど、その重要性は突出しています。
なぜこれほどまでに日焼け止めが必要とされるのか?
その理由は単に「肌が黒くなるのを防ぐ」というレベルを超え、健康維持と老化防止になくてはならないものであるからです。

老化現象の8割以上を占める「光老化」
私たちが加齢とともに感じる肌の衰えのうち、自然な時間経過による「内因性老化」は実はごく一部に過ぎません。
シワ・たるみ・肌の弾力低下、そして不均一な色素沈着といった老化現象の80~90%は、太陽の紫外線による「光老化」が原因であることが様々な文献等で確認されています。
紫外線によるダメージは、以下の2つのルートで肌にダメージを与えます。
フリーラジカルの生成
ダメージの約50%は、皮膚細胞内に有害なフリーラジカルを発生することで起こります。この不安定な分子が細胞内のタンパク質やDNA、脂質を攻撃し、回復不可能なダメージをもたらします。
酵素の活性化とコラーゲンの分解
紫外線は「マトリックスメタロプロテアーゼ」という酵素を活性化させます。この酵素は、肌のハリを支えるコラーゲンを分解し、同時に新しいコラーゲンの生成を抑制します。
さらに、皮膚細胞の寿命を短縮し再生能力を低下させる「プロジェリン」というタンパク質の蓄積も引き起こします。
その結果、紫外線に日常的にさらされている顔や手は、日光を浴びない部位(おしりなど)と比較して、圧倒的に早く老化の兆候が現れてしまいます。

UVAとUVB:2つの「破壊者」から身を守る
日焼け止めが必要な理由は、地上に降り注ぐ性質の異なる2種類の紫外線から肌を保護するためです。
UVA:老化の紫外線
紫外線全体の約95%を占め、エネルギーは弱いが皮膚の深部(真皮)まで到達します。窓ガラスや雲を容易に透過するため、室内にいても、あるいは曇の日でも容赦なく肌を攻撃します。
これは長年に渡って蓄積され、弾力線維を変質させることで、深く消えないシワやたるみを引き起こします。
UVB:日焼けの紫外線
波長が短く、皮膚の表面に強力なダメージを与えます。短時間で肌を赤く腫れ上がらせる(サンバーン)直接の原因となり、表皮細胞に異常をきたします。

シミ・色素沈着の悪循環を断つ
肌に炎症が起きたり、ニキビができたりした際、その後に残る「茶色いシミ(炎症性色素沈着)」は紫外線を浴びることで更に濃く、消えにくくなります。
肝斑(メラスマ)
肝斑は、両頬や額などに現れる薄茶色のシミです。一般的に30〜50代の女性に多く見られる症状ですが、まれに男性でも起こります。米国皮膚学会などの報告では肝斑全体の発症例のうち約10%程度が男性とされるデータがあります。
肝斑はホルモンバランスの変化に加え、紫外線が最大の悪化要因となります。最近では可視光も関与していることが示唆されており、これらを遮断する高SPFの日焼け止めの必要性がますます増加しています。
日光黒子(老人性色素斑)
いわゆる「老人性色素斑」は、長年の紫外線暴露の結果として現れます。これは過去の「日焼けのツケ」が形になったものであり、日焼け止めを使用することによって、将来のシミを未然に防ぐことができます。

致命的な疾患「皮膚がん」の予防
日焼け止めを使用する理由として、皮膚がんのリスク軽減が挙げられます。紫外線は皮膚細胞のDNAを直接損傷させ、突然変異を引き起こします。
非黒色腫皮膚がん
基底細胞癌や扁平上皮癌は、長年の紫外線暴露の蓄積によって日光にさらされる部位(顔、耳、手など)に発生します。
黒色腫(メラノーマ)
最も致命的ながんであり、特に色素の薄い肌タイプの人や、過去に重度の日焼けを経験した人においてリスクが高まります。
我々日本人などの黄色人種は白色人種と比較して、紫外線による皮膚がんの発生率は低いとされています。しかしながら、紫外線はDNAを損傷させ、皮膚がんのリスク要因になる仕組みは、人種にかかわらず同じ仕組みです。
皮膚がん発症のリスクを少しでも下げる意味でも日焼け止めの使用は有効だと思います。
肌タイプに関係なくUVケアは必要
このブログを読んでいただいている人にはバウマン式肌タイプ診断を行った人もいると思います。いわゆる色素沈着しやすい肌タイプの人だけでなく、すべての肌タイプの人にとってUVケアは必要です。いくつか例を出してみると
色素沈着しやすいタイプ
少しの光でもメラニン生成が活発になるため、シミを予防するために日焼け止めが必要です。
シワになりやすいタイプ
遺伝的にコラーゲンが分解されやすいため、紫外線を浴びることは老化の進行を早めてしまうため、日焼け止めは必要です
敏感肌タイプ
皮膚バリアが弱いため、紫外線による微細な炎症がさらなる肌荒れを招きます。紫外線吸収剤タイプの日焼け止めが肌に合わない場合は、酸化チタンや酸化亜鉛などの散乱剤(紫外線散乱剤)タイプの日焼け止めを選ぶことで、刺激を抑えながら紫外線から肌を守ることができます。
抵抗力のある肌タイプ
スキンケア製品の浸透が悪いため、一度できてしまったシワやシミを治すのが困難になってしまいます。したがって、「作らせない」という予防としてのUVケアはケアが必要になってきます。

まとめ
今回はミドル世代にとっても毎日のUVケアが必要な理由についてのまとめを行いました。具体的には
- 見た目の老化現象の8割以上は「光老化」が原因
- UVAは老化の紫外線、UVBは日焼けの紫外線でどちらの紫外線に対してもケアは必要
- シミや色素沈着は紫外線を浴びることで悪化
- 紫外線の浴びすぎは「皮膚がん」を起こすことがある
- 色素沈着しやすい人だけでなく、すべての肌タイプにとってUVケアは必要
についての記事を書きました。これらの知識が皆さんの参考になれば嬉しいです。
正直に言うと、UVケアは始めるの早ければ早いほど老化防止にとって有効ですが、我々ミドル世代が今からはじめても老化を少しでも遅らせるという意味では、遅くありません!ぜひ、一緒にやっていきましょう!
こまでの内容で、毎日日焼け止めを塗ることが大切なのは分かったけど、
「じゃあどんな日焼け止めを選べばいいの?」
「日焼け止めはどうやって使うと最も効果的なの?」
ということについては次回述べていきたいと思います。
それではまた〜
